(レビュー)-SANS AMP BASS DRIVER DI V1初期型-【TECH21】

f:id:press504:20210214192536j:plain

ベースマンなら一度は虜になった経験があるであろうサンズアンプのV1初期型です。

 

ちなみに私が長く使っていたのはV1後期型です。私がベースを弾き始めのころ楽器屋で売っていたのはV1後期型でした。基本のオーバードライブやディストーションしか知らなかったド田舎暮らしの私にとっては、修学旅行でこっそり立ち寄った楽器屋で試奏したサンズアンプはまさに魔法のようなアイテムでした。なけなしの修学旅行お小遣いのほとんどを投入して買ったときのドキドキ感はいまでも忘れませんねほんと。こういう記憶は大切にしたい。

 

また、ベースマガジン2019年12月号でサンズアンプが特集されていたことが記憶に新しいですが、そんな話をベースの友人にしたとろ「自分サンズアンプを2個持ってる」ということで、すぐさま2個とも借りました。どちらも気になっていたV1初期型でした。

 

ということで、今回はV1初期型のレビューです。

 

まず周知の事実として、V1初期型とV1後期型のサウンドは別物ということです。ベースマガジンでも語られていますが、その時代の音楽シーンを見事に反映したチューンナップにより狙っているサウンドが違っていて大変面白いです。

 

個人の好みもあるんでしょうが、いわゆるV1初期型派の人のほうが多く見かけますね。

私は長いことV1後期型と付き合ってきたので大変愛着もあり、築き上げた信頼関係に揺らぎしとの気持ちを持ち比較試奏に挑んだわけです。

 

 

その結果、V1初期型は見事でした…!

 

ナチュラルにサンズアンプしてるといいますか。もしかしたらサンズアンプだと気づかれないかもしれない音作りも可能です。というか、個人的にはそのくらいのサンズアンプのサウンドが好きです。ちなみに私はプレべで弾いてますが、ジャズべでもドンシャリを極めた独特の芯の細い感じには比較的なりにくいと思います。V1後期型の700Hzあたりが強烈にカットされたシェイプとは違い、少し穏やかで温かみを感じます。

 

そしてV1初期型は2個あると言いました。

個体差はあまりないことを期待したのですが、これまた違いました。どっちが良いというかこれも狙っているサウンドが違うのだと思います。一方は全体的にフラットなキャラクター、もう一方は150-200Hzと1-2kHzあたりがブーストされたようなピックで弾いたときに抜けてくるキャラクターでした。

見た目はほぼ同じ。フットスイッチのナットの形もどっちも丸形タイプ。唯一違ったのがシリアルナンバーのフォント…!メイリオとゴシックの違いのような…。製造工場の違いとかあるのでしょうか…。サンズアンプのシリアルナンバーはどう読めばいいのでしょうかね。単純に若い番号のものが古いというわけでもなさそうですからね。

 

機会があればフットスイッチのナットが六角型のタイプも比較したいですね。